怪文書の苦悩
はじめに
この記事はかつ丼とカレンダー2021 Advent Calendar 2021(https://adventar.org/calendars/6314)の12/22の記事です。
やぁ
私はカフェキチ。そうコーヒーの妖精カフェキチだ。
巷では怪文書が流行っているが私は辛い。
なにせこれから三度目の怪文書を書かなくてはいけないのだ。もうネタも気力もない。
そんな私になにが書けるというのだ。
ガシャン!
なにやら台所辺りで物が落ちたようだ。
私はそちらへ向かった。
後悔した。
なんとそこにいたのは、この世の者とは思えない奇々怪々な服と仮面を被り、身長は約2mはあるドスケベセクシー集団の教団員が数十…いや数百人も松明を持って私にめがけ襲ってきたのだ!
逃げ場は5階のベランダのみ。奥には隣の家の屋根が見えた。私は迷わず窓から飛び降りた。しかし足を滑らせてしまい私そのまま急降下し地面に叩きつけられ、意識を失ったのであった。
─── 目が覚めた。
見知らぬ天井、聞き覚えのない環境音。
ここはどこだ?時間はどのくらい過ぎたのだろうか?
そうこう考えているとドアの開く鈍い音と共にドスケベセクシー教団の教祖だという者が訪ねてきた。名前は無いという。
「君がドスケベセクシーを広めてくれたんだね。感謝するよ。」
少しハスキーな声で教祖はこう呟いた。
その途端、私の頬をめがけ教祖はビンタしたのだ。
一体なんなのだ!私が何をしたっていうのだ!私は泣いた。
しかし、教祖は何も反応を示さず、続いてこう呟いた
「君が次のドスケベセクシーの教祖になるんだ。ドスケベセクシーの神からのお告げだよ。僕はもうドスケベセクシーパワーがないらしいからさ。だからこの微かに残ったドスケベセクシーパワーを君に託すよ。」
そう言うと教祖は右手からドスケベセクシーパワーを出した。意味が分からないだろうと思うが、私もわからない。
混乱の中ドスケベセクシーパワーを全身に浴びた私はとんでもないドスケベセクシーパワーを発揮したのだ。例えるとあれだ。
一匹のハツカネズミの発情期の遠吠えを5億光年喘ぎ続けながら洗濯物にトマトケチャップをぶっかけながらデカケツダンシングしながら超新星を起こすような感覚だ。
そして私にドスケベセクシーパワーを送りきった教祖…いや元教祖は塵となって消えたのだった。
ドスケベセクシーの目覚め
覚醒…と言った方がいいだろうか?
私はドスケベセクシーの新教祖となり、教団員の導き手となった。
いつしか政界にも浸透し夜な夜なおじさんだらけのスペシャルロイヤルピチピチレオタードブルマ姿で踊る舞踏会をしていた。気色悪い。
なんでこんなことになったんだと後悔はしている。その反面、ドスケベセクシーの魅力にも気づいたのだ。
ドスケベセクシーとは自由だ。
ドスケベセクシーの仮面を被ると世間の常識は馬鹿馬鹿しく感じ、ドスケベセクシーこそがこの世の真理なのだと。
そうだ。全てをドスケベセクシーにしてしまえばいいのだ!!!
「天上天下唯我ドスケベセクシー!!!」
そう私が叫ぶと体の穴という穴からドスケベセクシー因子を放出し、辺り一帯…いいや地球全体を包んだ。
こ、これは!?ドスケベセクシーの共振?人のドスケベセクシーが集中しすぎて、オーバードスケベセクシーしているのか?何、恐怖は感じない? むしろ暖かくて、安心を感じるドスケベセクシーッ!!!!!!!!!
こうして世界はドスケベセクシーになったのであった。
…はっ!
なんだ夢か、とうとう怪文書の書きすぎで変な物を見たきがする。しかし安堵はつかの間だ。これから辛い事をしなくてはならないのだ。なぜ辛いかって?
なにせこれから三度目の怪文書を書かなくてはいけないのだ。もうネタも気力もない。
そんな私になにが書けるというのだ。
ガシャン!
おわり